萬葉ゆかりの地
春柳 葛城山に たつ雲の 立ちてもゐても 妹をしそ思う
柿本人麻呂歌集(巻11、2453)
奈良盆地の西南には、二上山、葛城(かつらぎ)山、金剛山の3つの山が北から順に連なっているが、かつてはどれも葛城山と呼ばれていた。この歌は、葛城山の山すそで行われた歌垣などで詠まれ、民謡として受け継がれたものかも知れない。【春柳の髪飾り(かづら)、葛城(かつらぎ)山にいつも雲が立っているように、あの子を思うと、居ても立ってもいられない。】
葛城山