萬葉ゆかりの地
明日香川 明日も渡らむ 石橋の 遠き心は 思ほえぬかも
作者不詳(巻11、2701)
高取山の山中を源とする飛鳥(明日香)川は、北へ向かって流れ、藤原京の南を横切って、やがて大和川に合流する。明日香川は、万葉の時代、あらゆる日常生活に欠かせないライフラインだった。飛鳥川の上流、稲淵では、今でもこの歌に詠まれたような、飛石を並べただけの石橋を見つけることができる。【明日香川の石橋を渡り、明日も会いに行く。たとえ離れていても、心は遠く離れたりしない。】
飛鳥川の上流